100年前のオルゴールたち(後編)

前回の続きです。
デモ演奏は、一度に4種類まで聞くことができます。
でも、私の中で一番気になっていたオルゴールは、その時聞けませんでした。
それというのは、この大きな大きなオルゴール。
巨大オルゴール
私と比べると、大きさよくわかりますよね!
次の時間のデモで、これを聞かせてくれるというので、
そのまま残って2回目のデモも聞いていくことにしました。
高さ4mほどもあるこのオルゴールは、
ドイツの資産家が特別に作らせたものだそうで、世界にたった一つの貴重なものです。
オルガン、マリンバ、シンバル、トライアングル、太鼓など、
かなりの大編成!
音も大きく、迫力がありました。

続いて聞かせてもらったのは、2本のバンジョーでの演奏が聞けるものです。
バンジョー
前編にもあった、コインを入れて聞くタイプ。
今まで聞いてきた、ピアノやヴァイオリンなどの華やかさと雰囲気も変わり、
素朴な民族色を感じさせられる音色でした。

最後に聞かせてもらったのは、一見普通のピアノ。
自動演奏ピアノ
今でも、自動演奏のグランドピアノはよく見かけますよね。
これも、自動演奏で、瞼板も音楽に合わせて動きます。
ただ、これのすばらしいところは、
実際に誰かが弾いた演奏を、紙ロールに記憶させて、
その人のタッチ、強弱、演奏ミスまでもがそのまま再現されるのです。
係り員さんが、「だれだれさんの演奏です」と言って紙ロールをセットします。
演奏が始まると、今は亡き「だれだれさん」が、今まさに目の前で演奏してくれているかのようでした。
感動で涙が出ました。
100年の時を超えて、今こうして直にその人の演奏を生ピアノで聞けるのです。

今は、録音技術も発達し、いつでもどこでも音楽が聞けるようになりましたね。
でも、ここにあるオルゴールたちは、
100年以上前の人たちの工夫や技術、感性までもがダイレクトに伝わってくるものばかりでした。

一つのオルゴールでも、いろいろな曲があるので、聞く度に新しい感動があり、
リピーターのお客さんも多いようです。
実際、最後のピアノオルゴールは、一度目のデモではトロイメライ、
二度目のデモでは、デキシーランドジャズを聴かせてくださいました。
そして、またあの音を聞きたい!という気持ちにさせてくれるんですよね。
リピートして行きたくなる気持ち、よくわかります。

全国にオルゴール館はたくさんありますが、
このような貴重で珍しいオルゴールを、展示するだけでなく、こうして音も聞けるところは少ないそうです。
しかも、たった200円で・・・
そんなすばらしいところが、近くにあったなんてぜんぜん知りませんでした。
いつかまた、100年前の音色に再会しに行きたいです。
お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。

開館日やデモ演奏の時間などについては、下記のサイトをチェックしてくださいね♪


マジックサウンドルーム 多摩市立複合文化施設[パルテノン多摩]
http://www.parthenon.or.jp/magic/
 

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

comment

音楽と職人技

早速拝見しました。

加奈子さんと自分の身長、ほぼ同じなので、本当に凄い大きなオルゴールなのだなと感じました。
編成もかなり大編成となると、自動演奏のバンドやオーケストラみたいですね。
それから、前編へのコメント、ネタバレになってしまったみたいでごめんなさいf^_^;
ピアノロールの技術を初めて知った時、CDのピット(光を反射する凹み)と似ている気がして、
電子ピアノが無い時代にもデジタルに近い技術があったのだなと感動したので、
物凄く強く印象に残って、ずっと覚えていたのです。
実際にその場で聞くと100年前のピアニストが目の前で弾いているような感覚になりますね。

自分の場合、拙い演奏を電子ピアノで記録したMIDIデータでしたが、
銀座のヤマハで、グランドピアノでの自動演奏で聞かせて頂いた時、
本物のグランドピアノの音色だと凄く綺麗な曲に生まれ変わると感じた事がありました。

音楽を作る事も、楽器や記録する仕組みを作る事も、職人技なのですね。

自分も素敵な音達に会いに行きたくなりました!

ここまで来ると

いやあ、ここまで来ると、
オルゴールも一つの大きな楽団なみですね。
加奈子さんのレポートで気になったのが、
ピアノを使った自動演奏のオルゴール。
物理的な仕掛けだけで、
演奏者のタッチまで再現できるとか。
大変聴いてみたく、またその詳しい仕組みが知りたくなりました。
そもそも、ビアの自体も、
一人でオーケストラのような音域を再現したいために開発が進みました。
中の仕組みも、近代化に合わせ工夫されてきました。
ですから、こうした自動演奏にも向いているのかも知れません。
一度機会があれば、
そのオルゴール館に訪れてみたいと思います。

まさに音楽の歴史を感じました
教会、貴族の晩餐会
音楽にふれあえる場面などごくわずかに限られていた時代ですね♪
家具、宝飾職人までもが
このような世界にひとつだけの
オルゴール装飾に腕を振るったのでしょう。
とりわけ自分の部屋で
手回しオルゴールを静かにそれも
小さな音で聴いている
きっと大切な宝物なんでしょう
そんな女の子が目に浮かんできます
オルゴールって素晴らしい
子供から財をなす貴族までも
とりこにしてしまったのですね♪
今の時代は何もかも進化して
100年後の人は懐かしんで
くれるのでしょうか?
僕も思い入れのある音楽はレコードで聴きます。ノイズが心地良いのです。ダニーハザウェイのA SONG FOR YOU
など好きです。
今度機会があったらトロンボーンの
歴史も教えてください。

ざくろの森さんへ

そうそう、ちょっとネタバレでした(笑)このピアノが今回聞いた中で一番感動しました。
自分の演奏が自動演奏になる貴重な体験をされたんですね!デジタルの元となっているこのピアノをずっと残していってほしいと思いました。

StarHorse02さんへ

私もだいたいの仕組みは聞いたものの、あれだけの動作をするのがまだまだ不思議です。一枚の紙への穴だけでここまで再現されるなんて。
昔京都のオルゴール博物館へ行ったことがあります。そこにも大きなオルゴールがありましたよ!

B AKKYさんへ

確かに100年後の人たちが今のCDなどでの音を聞いてどう思うのでしょうか。これ以上どのような進歩をしていくか、想像できませんね。
どちらにしても、音楽は今も昔も、そして未来も人々の生活にあるものなんですよね!私のホームページに簡単なトロンボーンの歴史を書いているので、よかったらご覧ください♪
 
プロフィール
鈴木 加奈子
Kanako CD情報
鈴木加奈子トロンボーン・ソロアルバムII~Precious Seasons~ 新発売!
リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR