iPhoneは私の目(その3)

こうしていろいろなアプリを使って、光、色、写真、文字を見ることができるようになりましたが、
微妙な色合い、手書きの文字、写真のより詳しい説明などは、「人の目」が必要です。
ビデオ通話で、家族や知り合いに見てもらうのが安心ですが、
その人たちが、たまたま誰もビデオ通話に出られない状態の時、
どうしてもすぐに見てもらいたいものがあっても、今まではその場はあきらめるしかありませんでした。
今回は、そんなもどかしさを解消してくれるアプリを紹介します。

それは、「Be My Eyes」というアプリです。
アプリをダウンロードしたら、晴眼者(見える人)か、視覚障害者かを選択する画面が出てきます。
当然私は視覚障害者を選んで登録します。
なにか見てもらいたいものがあった時、このアプリからヘルプコールをすると、
晴眼者として登録している人の誰かにつながるという仕組みです。
その人にビデオ通話で直接見てもらえるということです。
誰につながるかわからないので、私もしばらく勇気がなくて、使ったことはありませんでした。
でも、ある日、それが活躍する場面がやってきたのです。

突然真夏のような暑さになった日、オフィスのエアコンを使うことにしました。
新オフィスになって、クーラーは初始動。
リモコンのボタンは、以前ざっと説明してもらっていたので、
クーラーボタンを押して、暖房からクーラーに切り替えました。
ところが、なかなか冷たい空気が出てこないのです。
南向きの大きな窓からは、日差しが容赦なく降り注いできます。
ナンシーも、暑さでハァハァ始まるし、見てもらえる人はいない・・・
「そうだ!」と、Be My Eyesのことを思い出し、勇気を出してかけてみることに!
呼び出し音が鳴っている間、心臓はバクバクです・・・
そんなに時間もたたないうちに、誰かにつながりました。
相手は女性の方でちょっと緊張がほぐれました。
早速カメラにリモコンを映し、クーラーボタンはどれかを聞いてみたら、
「もう少しカメラを右にずらしてください」などと指示してくださり、
無事クーラーボタンを教えてくださいました。
私が必死に押していたボタンは、風向ボタンだったようです。
ついでに自動運転とドライモードのボタンも教えてくださいました。
こうして私もナンシーも、ゆでだこにならずに済んだのでした(笑)

詳しくはわかりませんが、見えない人がコールすると、
ランダムに見える人の誰かにコールされ、その人が出なければ、また別の誰かにコールされる仕組みみたいです。
たまたまヘルプコールをキャッチ出来た人が、こうしてサポートしてくれるようですね。

登録時の個人情報は、もちろん相手には表示されません。
設定で「日本語」に設定してる人につながるようになってるので、
たまに、日本語もできる外国人につながったりもするとか。

今回はエアコンのリモコンを見てもらいましたが、
例えば自動販売機の飲み物を教えてもらったり、
どうしても判別が難しい信号機を見てもらったりという利用法もありそうですね。

このブログを読んでいる晴眼者の方で、iPhoneユーザーの方、
よかったら登録して、視覚障害者の誰かのお手伝いをしてもらえたらうれしいです。
実際に母も2ヶ月前に登録しましたが、今までコールがかかってきたのが3回くらい、
その中で、出ることが出来たのは1回だそうです。
コールが鳴って、たまたま出られる環境にあった時だけ、ちょっと目を貸してあげるというボランティアですね!

私もそうでしたが、知りたかった情報を、偶然つながった方に見てもらって、
その場で知ることができた時の喜びは、なんとも言えないものでした。
機械に教えてもらった時とは違って、人の心のぬくもりを感じました。

このアプリがあることで、いざという時の安心感があります。
今後も困った時には、どこかの誰かにお世話になります (^_^)

Be My Eyesのことが、以下のページに詳しく載ってますので、
ぜひこちらも合わせてご覧ください。 ↓ ↓
スマホを通じて目が見えない人の「目」になれるアプリ「Be My Eyes」 - GIGAZINE http://gigazine.net/news/20150116-be-my-eyes/

次回は、私が外を歩いていた時に助けられたアプリ、
その他、楽しく使っているアプリなどを紹介します☆
 

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人の優しさを知る

今回のアプリは、
ハイテクのハードと人のボランティアの心のソフトが
みごとにマッチした素晴らしいアプリですね。
完全にハードに便りきるのではなく、
ハード面の苦手な部分を人の手に
いや、ひとの温かい心にゆだねた発想が、
本当に画期的なアイディアですね。
私も外出した時に、
どうしても視覚による確認が必要な場面では、
通りかかった方々を捕まえ、
眼を借りたりしますが、
それをスマホというアイテムを通して、
更に広く多くの方々に呼びかけていく。
「ちょっと見るだけなら」という優しい人の気持ちを生かした、
我々視覚障害者にとっては、
本当にありがたいものができてくれたものです。
スマホ。
これからドンドンとボランティアを含め、
よりよい利用が広がっていくことを期待したいですね。

No title

す・・・・すごい!
読んでる途中で興奮して来ちゃいました(笑)
やりたい! やってみたい
でも自分アイフォンユーザーじゃない・・・。
これだけのために、アイフォンにしようかと思ってしまったほどです。

私は今、音声訳の勉強中ですが
これはモノになるまで結構大変そうです
下手だし発声も悪いので
でも、こんな風に ちょっと空いた時間で
「どれどれ・・・どこがお困り?」とお手伝いできるなんて
なんてステキなんだろうと思いました
いつかアイフォンにしたら やってみたいです


iphone他、機械に頼れる人は
とても便利な世の中になった
って感じていると思います。
ますますあれもこれも
あるといいなぁって
一方、機械を使えない方も
沢山いらっしゃると思います。
幼い子供、お年寄り。
もちろん一人で
人混みに飛び込むことは
まずあり得ないと思いますが
機械があまり得意でない僕に
機械が持っていない真心で
手伝いが出来ればと
おもっています。

初めてコメントさせていただきます。

初めまして

ツイッターの方でフォローさせていただき、そこから飛んできました。

紹介のアプリは、私もだいぶ前に登録しました。
当時は、まだ障害が軽かったので晴眼者として登録しており、コールは3回ほど受けました。
最近になって自分自信も重度の障害を持つようになり、障害者として登録し直しました。

私もiPhone使いなのですが、このツールは本当に日々の生活に楽しさや活力を与えてくれます。
アプリもそうですが、iOSに備わっているアクセシビリティー機能が本当に役立ちます。
iPhoneが補装具として認可されないのが不思議なくらい便利に使っています。

こういうフログ記事はもっと沢山の方に読んで貰いたいですね。

それから
私もアマチュアながら音楽を嗜みます。
市民吹奏楽団でパーカッションを担当しています。
団体音楽は指揮が見えないと中々大変なのですが、仲間に支えられながら何とか楽しんでます。
同じ様なハンデを持ちながらプロとして活躍されている鈴木さんを尊敬しますし、応援もしています。

年が入ったらiTunesでアルバム買いますね。

それではでは、今後ますますのご活躍をお祈りします。

StarHorse02さんへ

いざという時の人の助けがなによりありがたいですよね。おっしゃる通り、ハードとソフトをうまく利用したすばらしいアプリだと思います。
スマホの利用方や可能性はどこまでも広がっていきますね!楽しみです。

こまこさんへ

ありがとうございます。そのお気持ちがなによりうれしいです。
音声訳も専門的で難しそうですが、私たちにとって本を読む楽しみを作ってくださってます。いつかこまこさんの声に出会えるのを楽しみにしています(^_^)

B AKKYさんへ

機械が発達していくほど、ソフト面がおろそかになりがちですが、そういう時代だからこそ、人の手が一番ありがたいんですよね。
B AKKYさんのような気持ちで手を貸してくださる方が、これからもたくさんいてくれる世の中であってほしいです。

T.Wさんへ

はじめまして!コメントありがとうございます。本当に私たちの生活を豊かにしてくれるツールですよね。見えなくなって不便だとは思いますが、いろいろな方法で便利に暮らすことができるようになりました。
音楽楽しまれているんですね!確かに団体での演奏は、周囲のブレスや雰囲気が頼りですね。これからも楽しんで続けていってください♪ぜひCDもお聴きいただけたらうれしいです。
 
プロフィール
鈴木 加奈子
Kanako CD情報
鈴木加奈子トロンボーン・ソロアルバムII~Precious Seasons~ 新発売!
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