ホーム上での安全を守るために・・・

昨日の夕方、東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、
盲導犬ユーザーさんがホームから線路に転落する事故がありました。
本当にショックで、悔やまれる事故です。

本来、盲導犬はホームの線路側を歩き、ユーザーは内側を歩くことになってます。
そうすることで、人が線路に落ちる危険がないからです。
ホームの左端を歩く形になるので、盲導犬は点字ブロックの外側を歩くことになり、
見ていてもヒヤヒヤすると思いますが、犬自らが線路に落ちることはないので、それが正しい歩き方です。
ところが、事件が起きた時、ユーザーさんが線路側を歩いていたと言います。
狭いホームで人もたくさん、
それに地下鉄は、音も反響しやすく、方向感覚もなくなりやすい場所です。
おそらく、人や柱を避けているうちに、ホーム右端まで来ていることに気付かず、
そのまま落ちてしまったのかもしれません。
周囲の人が誰も声をかけなかったのも、
盲導犬がいるから大丈夫だろうという思いも多かれ少なかれあったと思います。

細かい状況はもちろん推測でしかないので書きませんが、
このような事故が二度と起きないよう、私たちユーザーも、
「無理をしない」「おかしいなと思ったら、すぐに人に尋ねる」
ということで、しっかり身の安全を守りたいと思います。
「無理をしない」というのは、初めて行く駅など、自信がない時は、
駅員さんの誘導をお願いすることや、
あわてず、時間に余裕を持って行動するなどがあると思います。
そして、周囲のみなさんの見守りや手助けもぜひお願いします。
例えば盲導犬が線路側を歩いている(正しい歩行)の場合でも、
通り道を広く開けてあげて、見守りつつ通してあげるとか、
人が線路側を歩いている(危険な歩行)の場合、
突然手や体を引っ張るのではなく、その人にわかるような大きな声で、
「ストップ!」や、「危ないですよ!」などのような声かけをしていただくと伝わりやすいと思います。
なにより、一刻も早く、ホームドアが設置されてほしいと思います。
せめて、人が多く利用する都心だけでも、それらのすべての駅に設置してほしいですね。

考えてみれば、子供からお年寄りまで、多くの人が利用するホームに、
ホームドアがなく、そのまま両端が線路というのは、
今まで当たり前のように見てきましたが、本当に危険な場所ですよね。
ラッシュ時のことを考えると、ゾッとします。

ユーザーさんが転落する時に、盲導犬のハーネスやリードから手を放したのは、
せめてパートナー(盲導犬)の命は守りたいという、とっさの愛の行動だったのだと思うと、胸がいたみます。
このユーザーさんの命を無駄にしないためにも、安全なホームの歩き方の再確認、
そして、周囲の見守りや、一刻も早いホームドアの設置を、強くのぞみます。
 

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No title

何故、人が左だったのかが、私も疑問でした。そうですよね、普段は逆なんですよね。今回の事が大きく報道される中で、本当に大事なこと。ホームドアの設置だとか、狭すぎるホームの改修が進んで欲しいです。私自身も、盲導犬を連れている方は「歩きのベテランさん」と見る向きがありますが、目だけは配りたいと改めて思いました。

岩渕マキ子(komako)さんへ

コメントありがとうございます。私も今日知ったのですが、この時ユーザーさんは右手持ち歩行をしていたようです。
地方から出てきたばかりのユーザーさんで、都心の駅にも慣れていなかった様子です。盲導犬を連れていても、判断するのはユーザーさんなので間違いもあります。ですので、ぜひそのような方を見かけた際は、気にかけていただけるとうれしいです。

これからが大事

かなこさん、こんばんは。はじめてコメントします。

今回の事故、本当につらく重く受け止めています。亡くなったユーザーさんのご冥福を心よりお祈りします。また、パートナーだった盲導犬が今後も心身ともに健康であるように、盲導犬を貸与している団体に配慮していただきたいと思っています。


なにより今回の事故で、目の不自由な方の行動が制限されたり、盲導犬やユーザーさんが行動しにくいような状況がないようにしたい。かなこさんの言うとおり、ホームドアのない駅のホームは子どもにもお年寄りにも危険です。早くホームドアが設置されるように声をあげるとともに、それまではみんなで注意して安全を守りたいですね。私も気をつけていきます。

野村 容子さんへ

コメントありがとうございます!先日はありがとうございました。
本当に、これからが大事ですね。私たちももう一度正しい盲導犬歩行を考え直し、安全第一で行動したいと思います。この事故を受けて、周囲の方々もきっと今まで以上にあたたかい目で見守ってくださると思います。
二度とこのような事故が起きないことを祈っています。私もアリエルと気を付けて外出します。

安全な歩行のために

  今回の事故は、電車ホームから落下した経験を持つ私にとっても他人事じゃない話ですので、落下した状況や、とっさに取った行動が容易に想像でき、改めてその時の怖さを思い出しました。
 落ちてみて気づくことですが線路上はもちろん、すぐに己の状況や方向のめどがつけられず、「しまった!どうしよう」と慌ててしまうことなどから、次への行動が立ち遅れ、加えて見えないことで、一層正確な判断を誤ってしまうものです。
 「慣れ」も大事だとは思いますが、そもそも電車のホームは危険なところという意識は持ち続けるようにしておいた方が賢明と思います。
ホームドアの設置や、類似の施設の設置は急いでいただけることに越したことはありませんが、資金や時間のかかるものです。それを補うためにも、ユーザーの心構えとして、加奈子さんの書かれておられる通り、「無理な行動はしない」、「自信のないところはできる限り尋ねたりお願いをする」。加えるならあらゆる想定をして2手3て先を用意しておく。それに周囲の方々の見守りが合わされば、今回のようなケースは避けられた屋も知れません。
 視覚障害者も、身体障害者も、皆が安心して外出できるような温かな社会が一日も早く実現できるよう祈ります。

StarHorse02さんへ

転落経験がおありなんですね。私も片足をホームと電車の間に落としたことは2度あります。
慣れたホームでも、条件がいろいろ重なることで方向感覚を見失うこともあるので、本当に気を付けたいですね。お互い安全第一で行動しましょう。
 
プロフィール
鈴木 加奈子
Kanako CD情報
鈴木加奈子トロンボーン・ソロアルバムII~Precious Seasons~ 新発売!
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