一人だけど一人じゃない

先月の盲導犬ユーザーのホーム転落事故以来、
改札を通ると、どこからともなくガードマンが駆け寄ってきて、
大丈夫ですか?と声をかけてくださるようになりました。
慣れた駅でも、時にはヘルプがありがたい時もあるので、助かっています。
昨日は、改札を通っても、誰も声をかけてこなかったので、一人でホームへ。
始発駅なので、一応ホームにいた人に、乗る電車が止まっているかを確認して乗り込み、アリエルが空席へ案内してくれてほっと一安心。
目的の駅へ着き、ホームに降りて階段の方向を耳をそばだてて探します。
(だいたいの駅では、階段のある場所で、ピヨピヨなどの音声が流れています。)
立ち止まって耳をそば立てていたら、「お困りですか?」と男性が声をかけてくださいました。
あまりにも慣れた感じだったので、駅員さんかと思い、改札まで行きたいのですがと言うと、
「エレベーターかエスカレーターのどちらがいいですか?」と聞いてくださったので、
どちらでも近い方をお願いしますと言いました。
エスカレーターの乗り口まで連れていっていただき、そこでお別れしました。
どうやら、駅員さんではなく、一般のお客さんだったようです。
あまりに対応が慣れていらっしゃったので、驚きました。
帰りの駅でも、女性が「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくださいました。
最近、メディアなどでも、視覚障害者へ対する声かけの仕方なども報道されるようになり、
こうして声をかけてくださる方がとても増えたように思います。
とてもありがたいです。

昨日は、待ち合わせの改札まで到着したところで、
待ち合わせ相手の方から、電車が雪の影響で45分遅れているとの連絡が。
どこか適当な場所で待つことになりました。
まったく土地鑑がない場所なので、誰かに尋ねるしかありません。
近くでしゃべっていた女性3人組に声をかけて、改札近くにスタバのような場所がないか聞いてみたところ、
駅から外へ出てしばらく行ったパルコの中しかないと言うのです。
ここをまっすぐ行ってエスカレーターを上がり、外へ出て、右に曲がって少ししたらバスロータリーがあるから、
そこを左に曲がってしばらく行くとパルコがあると説明してくださいました。
なんだか複雑・・・これは自力で行けるのだろうか?
でもそこしかないのなら行くしかないと思い、
その人に、エスカレーターの方向を聞いて歩き始めました。
アリエルがちゃんと上りエスカレーターを発見!えらい!
外へ出て右へ曲がって歩きます。
人の流れもあるので、それに乗って歩きます。
確かに左へ曲がっています。
ちょっと不安になったところで、近くを歩いている人に、パルコはこの方向で合っているかを尋ねました。
合っているそうなので、またしばらく歩きます。
アリエルはごきげんで歩いているけど、
人がまばらになった感じがして、また心配になったので、また人に聞いたら、
もうパルコは目の前だそうです。
あとは、アリエルにドアを探してもらえば行けるはず。
そんな時、女性が声をかけてくださいました。
ガイドヘルパーの経験もあるそうで、誘導も慣れているご様子。
その方もパルコに来たというので、インフォメーションカウンターまで連れていってもらいました。
もうこれで安心です。
インフォメーションの方が、お店まで案内してくださいました。

知らない場所での、予定外の突然のお店探し。
どうなることかと思ったけど、たくさんの方に助けていただき、
無事に到着出来たことは、アリエルとの冒険の自信につながりました。

自信のない駅を利用する時は、
駅員さんにお願いすると、乗り換え駅などへの連絡をしてくださり、
電車に乗るところまで付いてきてくれて、降りた駅でも、電車のドア前でその駅の駅員さんが待っていてくれます。
なので出発駅から到着駅まで、すべて駅員さんがリレー形式で誘導してくださるので、
アリエルとも安心して新幹線などでの遠出も出来ています。

これからいろいろな初めての場所へ、アリエルと出かけることが増えそうです。
でも、昨日のお出かけを期に、これからの冒険を楽しめそうだと、わくわくしている私です。

一人と一匹での外出でも、その道中でたくさんの人の助けを受けています。
一人だけど一人じゃないんですよね。
みなさん、もし困っていそうな視覚障害の方を見かけたら、
「お困りですか?」「お手伝いしましょうか?」などの声かけをお願いいたします。
 

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優しい人の手と目

そうですね。
ここ最近、視覚障害者に対して声をかけていただける方々が増えたように感じます。
もともと京都は白杖一本で歩いていても、
声かけに慣れた方々が多い傾向がありましたが、
より目を光らせてくださっておられる方が増えたように感じます。
もともと京都の街は通りが碁盤の目と覚えやすく、
また迷いにくいところですが、
やはり白杖一本で出かけるとなれば、迷わないとは限りません。
そうしたとき、立ちすくんでいる私たちに、
助けの手をのべてくれる人が、
一人でも覆いということは、
本当に感謝すべきことだと思いますね。
多くの方々に見守られ、
また救っていただけることが保険となって、
どんな状況でも自由に生きたいところへ出かけられる。
街中を歩くことに安心と勇気が持てる。
活き活きと毎日が過ごせる大きな気持ちの柱になると思いますね。
追伸、こうした見守りを背に、来月のライブに出かけられるということは、より快適に安心して道中を楽しめそうです。
では。

私たちも勉強になります

以前からお声をかけているほうだと思いますが、なかなかガイドが上達しません。つい「えっと、えっと」だの、「あっち」だの、「そっち」だの、まったく言語障害もいいとこ(汗)。でも、やらないとわからないから!できるようにならないから!と。そんなわけで、私にガイドされる方には本当に申し訳ないんですが、チャレンジさせてもらってます。また、言葉で説明しきれないことが多くて、同行することも多いですが、無理しないで交番や案内所があればそこまで繋ぐようにして、あとはグッドラッグでお別れしています。


視覚障害の方をガイドするときのポイントがもっと語り合える場も欲しいですね。ガイドされる方のご要望も伺いたいです。誰もいないときのために、駅など危険を伴う場所では設備やスマホなどで解決できる方法が整備されてほしいと思います。

少しずつ

世の中が進化している気がします。
痛ましい犠牲の上に成り立ってきたともいえるけど、みんな誰かの役に立ちたいと思っているし、役に立ってお礼を言われると嬉しいものですね。
カナエルちゃんの勇気と行動力に期待しています。

StarHorse02さんへ

京都は確かに碁盤の目のようになっていて、歩きやすいのかもしれませんね。人もそれなりに通っているところなら、援助も受けやすく、一人の外出もそれなりに安心ですね。
こちらから声かけをするのも緊張しますが、それ以上に私たちに声をかけてくださる方々は、勇気をふりしぼって声をかけてくださっているのだと思います。だからこそ、声をかけていただいた時の私たちの対応も大切ですよね。

野村容子さんへ

最近はGPSのナビアプリも充実してきましたが、最終的に一番確実で安心なのは人の手なんですよね。完璧なガイドは難しいと思いますが、そうやって容子さんのようにお手伝いしていただけることは、本当にありがたいです。
今後もしそのようなサポートをする機会がありましたら、どのようなサポートが必要かなど、どんどん視覚障害の方に聞いてください。コミュニケーションがなによりの安心につながりますので。これからもよろしくお願いします。

サイコさんへ

ハードも充実してきましたが、ソフト面でのサポートも増えてきたことをうれしく思います。今回の冒険も、本当に人の優しさを感じました。
これからも安全第一で、今まで以上に世界を広げていけたらと思っています。助けていただいた方には、私も心からの感謝を伝えていきたいです。
 
プロフィール
鈴木 加奈子
Kanako CD情報
鈴木加奈子トロンボーン・ソロアルバムII~Precious Seasons~ 新発売!
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